お世話になっている石の作家さん(石工房磊造 小佐野さん)の展示会を見に、日本橋高島屋へ行ってきました。
作品は、自ら色々な場所に赴いて拾い集めてきた天然石を削り出し、花器や照明などのインテリア、フクロウの人形など、小さな物から大きな物まで。
どれも、一つとして同じ物がない天然石と対話しながら作られるオンリーワンの個性が魅力です。
今回の目玉は、鉄丸石のぐい呑み。
見た目は利休の茶器のように素朴な風合い。でも手に取ると、そこは石、脳に刷り込まれたイメージを裏切る重量感に驚かされます。
それは、薄く軽く仕上げようとして、ほんの少し削り過ぎただけで、割れたり穴が開いたりと、硬い石だからこその難しさがあるそうです。
でも今回のぐい呑みは口当たり良さそうで、使い込むと、鉄分を含む石のため、今は黒い縁の色が、やがて飴色に変わっていくそうで、一つ育ててみたいなと思わせる逸品でした。
ところで、この作家さんの作品、実はウチのサロンにもあります。
その辺りのお話は、続編で。
その後、久しぶりに日本橋から銀座まで散歩して帰ってきたのですが、銀座通りは立派なビルばかり。その華やかなイルミネーションの中を歩く人たちは海外からのツーリストばかりで、改めてその変貌ぶりにはビックリ!
20年ほど前、三越前の会社に通っていた時代が妙に懐かしくなりました。