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映画「レッドツェッペリン:ビカミング」を見て来ました

レッドツェッペリンといえば、1970年代に青春を過ごした自分らにとって、特別なロック・アイコン。
Oさんが強く推す気持ちも分かります。だから、見ないといけない。もはやこれはノルマ。
だけど、さすがマイナー・コンテンツ。調べると、小さな箱でしか、それも朝1か最終回でしかやっていない(涙)。という事で、ついうっかり上映終了になる前に行かねばと、たまたま緩めの予約だった11月6日、仕事を終えて速攻ダッシュ。ギリギリ滑り込みで、みなとみらいのkino cinemaへ飛んで行きました。
さすがに劇場内は2~3割の入り、それも同年代の人ばかりというのも納得、かえって安心です。

しかし、懐かしいなぁ。もうン十年前、親にねだって買ってもらったフォークギターが自慢の中坊が、高校に入学してすぐの新入生歓迎会。
ステージに鎮座する長岡鉄男先生のバックロードホーンにフルパワーをブチ込んで、本当に体育館を揺らす大音響で演奏されていたディープ・パープルだレッドツェッペリン‥だのにド肝を抜かれ。
やっぱりそれが、歩いて(チャリもあるけど)行ける範囲でしか生活していない鼻タレ中坊と、毎日、電車に乗ってお勉強しに行っている大人な先輩との違いなんだなぁなんて思ったものです。今、考えるとそんなのどっちも五十歩百歩のただのガキなんですけどね。
で、こうなりゃ今度はエレキだ!とか思ったけれど、流石にそうは簡単に問屋がおりる訳もなく、とりあえず、まずはお約束、パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロのコードを、次はツェッペリンの天国への階段のアルペジオを‥と、勉強もそっちのけで練習したな、などと。

で、本題。内容は、ツェッペリンの映画と聞けば、やはりあの「天国への階段」でしょ?と思いがちだけど、それはⅣに収録な訳で、becomingなのだから、結成以前~1970年頃までのツェッペリン創成期のお話しです。

最近視力が衰えて、字幕が追いきれないので、話半分しか理解できていないけど、Howという意味では、まず「好きな事、やりたい事を、ただやる、やり切る!」そんな人が集まってツェッペリンは出来ました、というお話しでした(「正確な概要を知りたい」という方はchatGPTに教えてもらってください)。
ギターのジミー・ペイジ(他のメンバーも同じなんですが)なんて、まんまそう。とにかく四六時中ギターを離さなかったと語っています。

当時のギター小僧がみんな憧れて、レコードを聞いて聞いて、必死にコピーしたもんだけど、どう頑張ったってあんな音になる訳ないというのも納得。
だって僕たちは、勉強しなきゃいけないし、クラブもあるし、深夜放送も聞きたい、遊びたい…。そんな時にいちいちギター持って行ってかき鳴らしてるなんてあり得ないんだから、当然です。
反対に、もしあの頃この映像を見ていたら、みんな早々に「こんなスゲーの絶対ムリ!」とサッサと諦めて、勉強してただろうねと、思ってしまいました。

そういう意味では、いつでも気軽に様々な映像コンテンツを見られるようになった今は素晴らしい時代です。

あと、アルバムにこだわって、シングルカットしないというスタンスは本当にカッコいい!
FMラジオのOAも、アルバムまるっとじゃなきゃダメなんて。それに応えてLPをずっと流し続けたラジオ局もアッパレ!
何でも「早く、早く」の今だったら到底あり得ない事ですね。
やっぱりツェッペリンはハードロックというよりも、プログレなんじゃないかと思ってしまいます。

改めて、本当に好きなアーティストの世界にドップリ浸かって、ゆったり過ごす時間は豊かですね。
とか言いながら、これは最近(というか、いつの間にか)、音楽にしても映画にしても、書物や絵画にしても、ゆっくりじっくり楽しむ事を忘れてしまった自分への反省でもあります。
なんせ、今回の映画も、2時間程度の作品だったのですが、1時間も過ぎると「で、結論は?」とか思っている自分に気がついて愕然。いつからこんなにせっかちな体になっちゃったんだろう?と。
トシとったって事もあるのかもしれないけれど、こんな自分でも若い時分は、当たり前によくオールナイト5本立てなんて、毎週通ってワクワク・ドキドキしていたんですけどね。
‥と書いていて、あっ、分かった! そのワクワク・ドキドキが大切なんですよ!結局、それだねと気づきました。

‥という事で、取り止めもなくなって来たので、今回はここまで、とします。

映画が終わって外に出ると、みなとみらいはもうクリスマスのイルミネーション。光の中をお散歩して帰って来ました。
久しぶりに日吉から出て、良い時間を過ごす事ができました。

改めて、Oさん、ありがとうございます!


さて次は、ブルースス・プリングスティーンかな?